ナチュラルな英会話に「使いこなす句動詞」
2016.11.2
bring up
こちらのコーナーでは、動詞+副詞 または 動詞+(副詞)+前置詞 によって構成され、特別な意味を生じる「句動詞」について解説します。
それぞれの句動詞が持つ意味やニュアンスをしっかりと理解して、よりナチュラルな英語表現を目指しましょう!

(1)持ち出す、言い出す
“bring up” は「(話題や議題などを)持ち出す、言い出す」という意味の句動詞です。

- Don’t forget to bring up your vacation when you talk to your boss tomorrow.
 
- 明日上司と話すとき、休暇の話を持ち出すのを忘れないようにね。
 
“bring up” は、“I hate to bring this up, but…”「これ(話題など)を持ち出したくはなんだけど…」といったフレーズでよく使われます。切り出しづらい話題や、慎重にすすめたい話を持ち出す際などに、前置きとして便利なフレーズです。

[Leoが次の休暇の予定について、妻のRoryに話しているところ]
- Leo:
 - I can’t wait to go to Hawaii next year! It’s going to be great.
 
- Rory:
 - I hate to bring this up, but I don’t think we can afford it.
 
- Leo:
 - 来年ハワイに行くのが待ちきれないなぁ!楽しい休暇になるね。
 
- Rory:
 - この話を持ち出したくはないんだけど、旅行する余裕はないと思うの。
 
(2)子供を育てる
“bring up” には「子供を育てる」という意味もあります。「~で育った」と育った場所などを伝える際に、受動態にして ”I was brought up in ~” といった形でよく使われます。

[Jamesと同僚のFredがお互いの出身地について話している]
- James:
 - I was born in New York City, but I was brought up in Chicago.
 
- Fred:
 - Oh really? I was brought up in Minneapolis, but I spent a few summers with my uncle in Chicago.
 
- James:
 - 僕は生まれはニューヨーク市だけど、シカゴで育ったんだ。
 
- Fred:
 - へぇ、そうなんだ? 僕は育ちはミネアポリスだけど、夏に何回かシカゴの伯父のところで過ごしたよ。
 
ちなみに、「~で育った」と言うには、他にも ”I grew up in~” や ”I was raised in~” といった表現があります。
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似た表現として “take up” がありますが、混同しないようにご注意を。こちらは「(物などが)空間を占める」といった意味を表します。
- I love my new bed, but it takes up a lot of space.
 
- 新しいベッドを気に入ってるんだけど、すごく場所を取るんだよね。
 
また、「新しい趣味を始める」という意味もあります。
[EleanorとGinaが趣味について話しています]
- Eleanor:
 - I’ve been knitting for 10 years.
 
- Gina:
 - Really? I always wanted to take up knitting.
 
- Eleanor:
 - 私は編み物を10年やっているの。
 
- Gina:
 - ほんと?わたし、ずっと編み物を始めたいって思っていたのよ。
 


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